私は子どものころ、別冊マーガレットや別冊少女フレンドを毎号買っていました。漫画よりも楽しみだったのは付録。でもそれが何だったか思い出せないのは、取っておきたいほど価値のあるものがなかったのでしょう。
先日、広告に釣られて久しぶりに付録付きのムック本を買いました。ihana(イハナ)の誕生号に付いている「モノグラム3ポケット バッグインバッグ」がとても素敵に思えたのです。おしゃれな女性に人気のあるrusset(ラシット)のバッグということで、箱を開けるのがワクワク。
そして出てきたのはこんなバッグです。ころんとした可愛い形です。
さっそく中を確かめようとしたところ、あれっ、ファスナーが途中でつっかえて開かない。バッグとしての機能を果たす以前の問題なのです。いったいどこのファスナー?
やっと開いたら中はあちこち糸が出ていて、粗悪な縫製。がっかりしてファスナーを閉じようとすると、どちらのサイドもビニール生地を噛んでしまって、元に戻すのに5分ぐらいかかってしまいました。
雑誌の後半ページには、同じrussetの生地のキューブ型バッグが売られています。値段が18,000円というのを見ると、きっと付録とは似て非なるものなんだなと察しました。
バッグインバッグなのに、モノの出し入れにここまで手こずるんじゃダメダメ。結局は長年使っているルイヴィトンのグラフィティに戻りました。モノグラムに比べて人気がなく、製造中止になったバッグですが、細いストラップも切れることなく頑丈さを保っています。
思い出すのは「安物買いの銭失いはダメよ」と、祖母に釘を刺された言葉。記憶に残っていない少女雑誌の付録も似たり寄ったりだったのでしょうね。