お出かけ前にいつも悩むのが靴選びです。サイズが合わない靴のせいで以前、左足の小指に魚の目ができた経験があり、沢山歩く予定の日にはファッションよりも機能を優先せざるを得ません。
魚の目に至った原因は分かっています。カルツェリアホソノのシューフィッターに計測してもらったところ、私の足幅はCかD。セミオーダーで作るしかないと言われたのです。でもホソノには欲しいデザインがなかったため、他のショップに浮気して、取りあえず痛くないのを買って誤魔化していました。
ところが履いて皮が伸びてくるほど、爪先が痛い。靴の横幅が広いと、両脇の抑えがきかずに前に滑っていくのですから、小指が当たるのは当然のことですよね。爪先が広く、小指を圧迫しない靴を探し求めると、どんどんデザイン性から遠ざかっていきます。
たとえば上の画像。「日本の靴職人がこだわった履き心地」というコンセプトのパンプスで、値段は7000円ほど。広告では可愛いデザインと履き心地を謳っていますが、ワイズは3Eしかなく、合成皮革なのです。甲を抑えるストラップの効果で前滑りしなくても、安っぽくて普段着にしか履けません。電車で10代の女性とバッティングしてからバツが悪くなり、ゴミ箱行きに決めました。
逆にどうしても捨てられず、出番を待っていたのが下の画像。Bruno Magli(ブルーノマリ)の靴です。ブルーノマリはワイズがDなので私の足にちょうど良く、細いヒールで長時間立っていても疲れません。問題はデザインの新旧ですが、嬉しいことにこの春からポインテッドトゥ(爪先のとがった靴)とミュールが流行ってきました。よし履ける!
買ったのはたぶん10年ぐらい前、渋谷西武だったと思います。ルブタンやジミーチュウに比べたら格は劣るとしても、良質なカーフの艶やかさ、無駄のないデザイン、ミュールでも足裏に吸い付くような歩きやすさなど、取っておいて良かったとニンマリしています。
日本製の靴はほとんどが3Eですが、そこまでワイズの広い人ばかりとは思いません。みんなが自分に合った足幅の靴を履くようになれば、外反母趾などのトラブルを抱える人が減って、もっと素敵なシューズが街にあふれるでしょうね。