梅雨が明けた空には入道雲。朝から強烈な日差しが照り付けています。海に近い我が家では、プランターの水やりをするだけで日焼けしますが、家に籠っているのは勿体ない週末です。
毎年この季節になると、袖を通したくなるのがハワイアンドレス。老いも若きもフラガール人口の多い逗子では、ムームーを着て歩くのに少しも違和感がなく、筒形のワンピースの中を風が抜けていく心地よさは夏ならではです。
私が大切にしている一枚は、ハワイブランドAvanti(アバンティ)のスリップドレス「ブルー・ハワイ」。シルク100%のヴィンテージ風プリントで、エルビス・プレスリーのアルバム・ジャケットでお馴染みの柄です。
毎週のヨットで真っ黒に日焼けしていたころ、クルージング・パーティーの衣装を探しに歩いた青山で、ボーイフレンドが買ってくれたドレスは今も健在です。お店はスキーショップ・ジロー、夏物ウェアも売っているんだと初めて知りました。店員に勧められてお揃いのアロハとドレスを購入しましたが、彼が恥ずかしがるので、ペアで着て歩いたのは一回だけでした。
ネットで探したら今も100ドルで売っていて、色違いのブルーがありました。ヴィンテージという言葉を使うには安い値段ですが、プレスリーの曲、大人の街だった青山、彼とのサンセットデートなど、思い出の付加価値はプレミアム級です。
二の腕を出すのが恥ずかしくて、去年まではストールやカーディガンで隠していました。でもムームーは身体を隠す服じゃありませんね。誰かのお誘いを期待して、クローゼットのいちばん手前に吊るしておきましょう。