前回に続いて身体のパーツ編。あまり人前に晒したくないパーツとして、私は手の甲にコンプレックスを持っています。皮下脂肪が少ないせいか、遺伝のせいか、青い血管が木の枝のように浮き出ているのです。10代の頃から手だけはお婆さんみたいだったので、加齢や生活習慣によるものじゃないのでしょう。
マッサージで血流を良くするケアを行ってもダメ。そこで発想を転換することにしました。手の甲の見せ方を工夫するという方法です。
例えばバッグを肘に下げるとき。つい無意識にやってしまうのですが、指をグーにして突き出していると、ますます血管が浮き出る癖が付いてしまいます。
下の画像のように肘をしめて、てのひらはやんわりと上向きに。一の腕から緊張をなくして、人差し指を伸ばした持ち方をすると女らしい手に見えます。
指先の美しさを真似するのなら、奈良県中宮寺の国宝・菩薩半跏像。東洋美術における「考える像」として有名なこの観音様は、頬に向けた指先の伸ばし加減と丸みが、溜息の出るほど優雅です。
ガサツな私はここまでのしぐさは出来ませんが、手の動きって意外なほど周りは見ているんですよね。学生時代に平均台をやっていたころを思い出し、指先にまで神経を行き渡らすポージングを意識したいと思います。
腕と指先の表情は相手へのノンバーバル・コミュニケーション。まずは無意識に腕組みしてしまう癖から治します。