子どもの頃は一張羅のセーターを着せられて育った私ですが、驚くべき例外がありました。デパートであつらえたベルベットのワンピースです。別珍、ベロア、ベルベット、どれも同じ素材のように思えますが、「フォーマル着は高級素材のベルベットが一番だ」と、父が大枚をはたいてくれました。
そんな記憶が頭の片隅に残り、ベルベット素材は今でも憧れ。10年以上着ているフォクシーのセットアップは、ジャケットの襟と袖がうっとりするほど艶やかなブラウンのベルベットです。
ノースリーブのワンピースより、何十倍も活躍しているのがジャケット。かなり細身なので捨てようとしたことが何度もありましたが、ダブルファスナーのおかげで助かっています。開け具合によってバストは大きく、ウエストは細く見えるんです。
ニットの巻きスカートに合わせて、落ち着いたコーディネート。
ジーンズに合わせて、カジュアルな重ね着を楽しむこともできます。
丸ごとベルベット素材のジャケットは着こなしが難しいのですが、こんな風に部分使いだとバリエーションが広がります。パールのネックスとの相性は抜群。寒くなるほど映えるオールホワイトとのコーディネートも楽しみたいと思っています。