今年も手袋が必要な季節になりました。普段着にはニットの手袋をしていますが、女っぷりを上げたいときはレザーグローブをして出かけます。何年も愛用しているのは、グッチの金具が付いた黒の皮手袋。わざと縫い合わせを表に見せたデザインなので、指先まで糸で補強されていて丈夫です。
皮がゴワゴワにならないよう、お手入れに使っているのは皮革用トリートメントクリームのラナパー(Renapur)。ドイツ南部の豪雪地帯で生まれた天然由来成分(蜜蝋・ホホバ油など)を使った環境にやさしいクリームです。有機溶剤を使っていないのに撥水効果があって、皮だけでなく、木製家具や金属にも使えます。
蓋を外したままでも5年間は品質が変わらないというのは、さすがドイツの製品。専用のスポンジにクリームをつけて、バッグも靴もこれひとつで磨いちゃう。すぐに固まってしまう靴クリームより、はるかに経済的です。
レザーグローブは第二の皮膚のように指がぴったりと収まるサイズを選べば、年が経つほどに風合いが出て、外国映画のヒロインみたいな着こなしが楽しめます。
出先で失くすことがないよう、私はバッグにグローブホルダーを付けて、脱いだ手袋をきっちりと挟むようにしています。磨いてお手入れしたレザーグローブだからこそ、持ち歩くときもアクセサリーにしてしまうのは、冬ならではのおしゃれですね。