このブログではGUやユニクロのアイテムをコーデすることが多いのですが、私は決してファーストリテイリングの回し者ではございません(笑)。実は50歳までは、グッチ、ドルガバ、アルマーニなど高級ブランドにトチ狂っていました。それがクローゼットの断捨離をきっかけに、価値観が変わったのです。
洋服選びの基本になるのは値札やブランドタグではなく、流行のデザインでもありません。素材・裁断・縫製・扱いやすさ(家で洗濯できるか等)を吟味して、着回しできるものを選別する目を養うことだと思っています。だからZARAでもシマムラでも、うまくコーデできたと思えば、銀座のディナーにも堂々と着て行きますよ。
ただしいくらGUが好きだって、見る目は冷静です。たとえばこの新作、「エンブロイダリーワンピース(ノースリ―ブ)」1,990円。今年は刺繍が流行っているので出したんでしょう。
しっとりしてストンと落ちる生地はとてもいいし、ウエストのブラウジングがかわいい。でも刺繍がくっきり目立つブラックとブラウンは、安っぽさがもろバレになるので、控えめなネイビーを買いました。脇がだらしなく開かないよう、Sサイズです。
モデルさんはこんなコーデをしていますね。
還暦をすぎたオバサンがそのまま真似すると、立ち寄り湯からの帰りみたいです。なので首にはターコイズの太いネックレスを足します。私は髪が黒いので、さらに明るい色が必要かな。
差し色で、コットンの白いタンクトップを下に着ました。ほんの少し、ネックラインに白が見えるだけで顔が明るくなります。
ちなみに白のタンクトップは、Banana Republicの定番「エッセンシャルタンクトップ」。去年までは綿95%だったのに、サイトを見ると今年はレーヨン(モダール)が26%も加わっています。本当は伸びる素材が入っていないほうが、身体のたるみが目立たなくてスリムに見えるんですけどね。
ノースリーブワンピの下に着るとき、オバサン的に避けたほうがいいのは、ストラップの細いキャミソールタイプ。ブラの紐がはみ出たみたいで、年甲斐もなくエッチっぽくなります。
さて上に羽織るものは何にしましょう。間違ってもレースのボレロや薄手のカーディガンなんか着ません。野暮ったくなります。刺繍入りのワンピという固定概念を外して、意外なものを上に着ます。
そう、昨日の記事に載せたオレンジのパーカをコーデしました。ファスナーを途中まで閉じても、胸元の刺繍がちゃんと浮き出て、生地のとろみ加減がワンピと抜群の相性です。
これで籠バッグを持てば、お出かけスタイルの完成。もしも夜はレストランのディナーなら、籠の中に真っ白な麻の大判ストールを入れておいて、パーカとチェンジします。
私が愛用しているのは、無印良品で去年買った3,480円のフレンチリネン。くしゃくしゃ丸めてもOKなストールが一枚あると、ここぞというときに夏は重宝しますよ。