あなたが使ってるお財布のお値段は幾らでしたか? 統計学的には、お財布の値段を200倍した金額がその人の年収と言われています。つまり1,000万円の年収が欲しければ、50,000円のお財布を持とうって話になりますね。そんなバカなと笑っていましたが、私の経験から言うと、お財布による運・不運はあると思います。
この夏から再使用を始めたお財布は、メンテナンスから戻ってきたエルメスのベアン(長財布)です。ネットで探した「Hanakoya(はなこや)」というブランドメンテナンス専門店にお願いして、クレンジング・染色補正・保湿で13,200円(税込)。宅配便で送ってから約1カ月で返送されてきました。
メンテナンスしたベアン。金具までピカピカです。
これがメンテナンス前。剥げていて、人前に出すのが恥ずかしい状態でした。
内側はクリーニングのみで、色補正はありません。外側ほど汚れませんからね。
以前はデパートに入っているエルメスのショップに持ち込んでいたのですが、磨きとステッチの補修で5万円。メゾンから戻ってくるまでに3~4カ月かかるのが難点でした。エルメスに比べるとルイ・ヴィトンのほうが早くて安くて、アフターサービスの比較をした記事を書いています。
ベアンは一生ものと言われながらも、その後はメンテナンスに出すのが面倒で放置。ネットで買った1万円程度の折り畳み財布を使用していました。革はイタリア製の柔らかいオーストリッチだし、金運がありそうなカラーだと思ったんですよね。ところが期待とは正反対で、不運を呼び込む魔の財布だったのです。
中を開いてみましょう。お札入れは窮屈で、せっかくの新札の端が折れちゃう。左側に小銭入れが付いているのですが、ファスナーを開けるとカードがポロポロと落下してしまいます。カード差しが緩くて、銀行のATMでもキャッシュカードを落としたことがあります(親切な方が発見して行員さんに届けてくれました)。
中には大して詰め込んでいなくても、ホックを閉じるとコロンコロンに膨らんで、オバチャン丸出し。小さなバッグに入れると引っかかって出てきません。
このお財布を使うようになってから金運が下がるだけでなく、人間運、仕事運も下降していき、去年から今年前半は人生最悪と思える1年でした(バツ2になったし)。
リセットするためお財布も昔に戻そうと、ベアンをメンテナンスに出したのです。ピカピカになって戻ってきて、こんなに使い勝手のいいお財布だったのかと再認識しました。
小銭を入れるファスナーポケットは大きく、1円と100円の見分けもすぐに付きます。大きく開いてもカードは落ちません。お札はすっと出し入れできます。
お札、小銭、カード等を入れました。こんなに薄くてエレガントです。
やっぱりイイものはイイ! 調べたらネットでブランド財布のクリーニングを扱っているショップは増えたようで、下の「Re-fresh(リフレッシュ)」というバッグ・シューズの宅配クリーニング店は6,000円。なんと創業60円超えの老舗だそうです。エルメスもシャネルも扱っていました。
価格:6,600円 |
ちなみにエルメス公式オンラインブティックでベアンを見ると、今は定価356,400円。これに200をかけたら、年収7,128万円!? また新品を買いたいとは思いませんが、そんな高年収を夢見たいものです。
ただし気を付けたいことがひとつ。ブランド財布は高いからと中古を買うと、前に使っていた人の運を引き継ぐと言うので、新品を買うべきなんだとか。
おすすめしたいのは日本のファクトリーレザーブランドNAGATANI(ナガタニ) 。世界トップクラスの素材を使用して、皇室や米国のファーストレディー向け商品を作っている老舗です。
ドイツ、タンナー・ヴェインハイマー社のシュリンクレザー、ESPOIRを1枚ハギで使用した「SAHO シュリンクレザー 長財布」33,000円(税込)は、ベアンよりも中身が機能的に出来ています。
SAHOの長財布については、8月に書いた記事の後半に載せましたのでご覧ください。2019年は新色も出ていますよ。