ファッション誌の草分け「anan」が創刊されたころ、日本ではマキシ丈のコートが大流行していました。高校生だった私はお小遣いを貯めて、原宿まで買いに行ったのを覚えています。
それから半世紀が過ぎた今でも、コートはやっぱり長い丈が好き! 再入荷を待ちわびていたSOÉJU(ソージュ) の「リモンタパッカブルコート」で選んだのは、Lサイズのベージュです。身長173㎝のモデルさんでも充分なゆとりがある大きさです。
リモンタパッカブルコート 27,500円(税込)BEIGE
物価高のご時世、この春から値上がりしましたが、イタリア・リモンタ社の上質素材を使用したスプリングコートが3万円以下で入手できるのは嬉しいです。11月に行ったソージュの展示会で羽織ってから、スタイリッシュさに惚れ込んでおりました。
届いた実物がこちら。ベルトと収納ポーチが別袋に入っています。撥水加工が施され、シワになりにくい生地なので、雨が多いシーズンにはポーチに入れて持ち歩けます。
Lサイズは身幅を少し狭くするアップデートが施され、大きくても全体がブカブカにならずに済みます。
さて! 身長161㎝・体重51kgの私にLサイズが着られるか…です。11月の展示会で羽織ったときは大丈夫だと思いましたが、ベージュは膨張色なので、コートに「着られている」感が出る心配があります。
モデルさんの真似をして袖を無造作にロールアップし、ベルトをギュッと縛って着てみました。新品のぎこちなさは今後クリアするとして、それでも裾を引きずる心配がないし、肩の落ち感が自然です。
脱コンサバを目指すために、袖口はキレイに折ったらダメ! あくまでも無造作にクシュクシュと丸めてアップすると、こなれ感が生まれます。
そのままズドンと着たらどれくらい大きいか、袖を伸ばしたままのスタイルも撮りました。指先がちょっと出るぐらいで、さすがにこれじゃ長いですね。
私の身長ならMサイズが良いのでは?と悩みましたが、やっぱり昭和のビッグサイズブームを引きずって、懐かしの「刑事コロンボ」的なサイズ感が好きなのです。
今はピカピカの新品でも、何度となく着ているうちに身体に馴染んで、裾と袖のレングスはもう少し縮むでしょう。軽い素材が功を奏して、ストレスなくヘビロテできます。
ボタンを留めず、前をオープンして着てみたら、やっぱりこのレングスがカッコいい気がします。
縦長のIラインを際立たせるため、トップス、ボトムスともネイビーを着ています。トレンチコートみたいな重さがなく、風をはらませて歩くと軽やかですね。
ワイドリブタートルネックニット 9,790円(税込)NAVY
ウールライクセンタープレスパンツ 16,280円(税込)NAVY
春風が吹く3月になったら、着て歩くのを楽しみにしている爽やかなコーデをお見せしましょう。ボーターニットを着て、ボトムスはコートに近いベージュの「ソフトオックスドロストパンツ」を履きました。マリンスタイルです。
ソフトオックスドロストパンツ 14,300 円(税込)BEIGE
ホワイト系スプリングコートのサイズ感を比較するため、黒髪だったころの画像を引っ張り出しました。着ているのは海外の高級ブランド、ストラネス(STRENESSE)のトレンチコート。なんだか古くさくて窮屈なイメージです。
今の私はグレイヘアになり、加速度をつけて歳を取りましたが、ゆるっとした「こなれ感」好きにも加速度がつきました(笑)。2年前とは別人みたいな自分に驚きつつ、時代に沿ったコーデを工夫していきたいと思っています。