6月の誕生石は真珠。愛の女神アフロディーテの象徴といわれるだけあり、真珠の純粋無垢さはジューンブライドに相応しい宝石です。ターコイズが誕生石(12月)の私には羨ましい限りですが、女だったら絶対に欲しい、一生もののネックレスとピアスはちゃんと持っています。
ただし自分で買ったのではありません。喧嘩して別れていた彼氏と仲直りした誕生日にネックレスを、その翌年の誕生日にピアスをプレゼントしてもらいました。一緒に誕生日を祝ったのはそれが最後。翌6月に彼氏は天国へ行ってしまいました。
今でも首に手を回してネックレスの金具を留めるとき、初めて身に着けたときのことを思い出します。長かった髪をよけて、彼氏が後ろから留めてくれたのです。首筋に当たるひんやりとした真珠の粒と、うなじで動く大きな手のぬくもり。映画のヒロインになったような気分で、あのときの「温度」は忘れることができません。
この宝物を着けるのは、ドレスアップしたときよりも、カジュアルな服装のときが多いでしょうか。引き出しの奥に仕舞っておかないで、さり気げなく身に着けるのが宝石だと思うからです。特にダンガリーシャツには相性が良く、ネックレスとピアスをセットで着けても大げさにならないのが好き。
写真には写り込みませんでしたが、透明感のあるピンクの口紅をつけて、幾つになっても心だけはジューンブライドの花嫁でいたいと思っています。