人間の顔は生まれたときの左右対称(シンメトリー)のままほど、美しく見えると言われています。でも成長していくにつれて、歪みの癖が骨格や表情筋に影響を及ぼし、時には目の大きさまでも違ってしまうアシンメトリーになるのだそうです。
私の顔も真正面から見てみると、左側(自分から見て)の印象がはっきりしています。左利きで、視力も左の方が強いのが影響したのでしょうか。
先日、モデル用の宣材写真撮りをしたときのこと。衣装を着替えてカメラの前に立つたびに、左斜めと右斜めの向きを要求されました。本人が得意と思っている向きがあっても、ディレクターやクライアントなどジャッジする側から見ると、全く逆の場合もあるのです。その時のショットは見せて貰っていませんが、もうすぐWEBサイトに掲載されるので、自分を客観視できるのを楽しみにしています。
右脳左脳の働きからいうと、顔の右半分は社会的(理知的)な冷たい印象、左半分はプライベート(感情的)な優しい印象を与える傾向が強いそうです。
例えば、このブログに使っているプロフィール写真の場合、右半分、左半分の顔はこんな感じです。
右半分
左半分
笑っているかどうかの差もありますが、本人としては目尻に皺が寄っているのが不満でも、殆どの人がこっちと言ってくれるのは左半分の顔です。
心理学的に人間は、感情を隠している人よりも、感情をさらけ出す人の方を好む傾向があるとか。さらに、感情が表に出やすい側は、対話するときの「心の入り口」でもあるのです。優しく見える側は、相手が入ってきてもOKな入り口。警戒心をなくして素に戻った顔と言えます。
ハイ、チーズ!とカメラを向けられたとき、とっさにどちら側を向けるか、鏡の前で研究するだけでなく、周りの意見を参考にするのも大事なことですね。