衣替えのたびに出したり仕舞ったりして、着ないまま10年間経ってしまったのがこれ。Theoryで買った細身のハイゲージニットのアンサンブルです。カーディガンの下はノースリーブで、深いVの開きがセクシーなのは承知しながら、昔の私にはどう頑張っても無理でした。
中年のおしるしとは振袖肉。二の腕は太くても張りがあれば若々しいけれど、弛んで脇にまでハミ出るようになったら、ノースリーブを着るのは犯罪です。しかも身体にピタッとしたニットは横から見ると、バストからお腹にかけて脂肪の付き具合がそのまんま現れちゃう。隠そうとカーディガンを着てボタンを留めたら、このニット、ボタンホールが繊細すぎてプチッと弾けてしまうのです。
ところがマイナス8kgの減量で、不可能が可能に・・・。二の腕が細くなり、肩まわりの贅肉も落ちたので、この歳にしてノースリーブを着られるようになりました。大人の女なんだから下にキャミソールは着ずに、思い切って胸元を開けます。首を長く見せるために、アクセサリーのパールはチョーカーじゃなくて長いネックレスを。チャコールグレーと真珠の相性は上品さの極みを行きます。ボトムスはバナナリパブリックの定番"Sloan-fit スリム アンクルパンツ"がいいな。リーズナブルなブランドですが、パンツのシルエットはお勧めです。
梅雨寒の時期になれば、ウールのぬくもりが恋しくなる日もあるでしょう。そんな時こそノースリーブのニットを着て、カーディガンを軽く肩にかければ、クールビューティーなスタイルが完成。断捨離を1パーセントの確率で免れた、取っておいて良かったと思う服でした。気を良くして腕の筋トレに励むのだ。