ミニマリストの定義を聞かれると、下っ端の私はうまく答えられません。それでも勝手な解釈をすれば、物の価格に振り回されることなく、究極の選択に狭めることなのでは?と思っています。
昨日は恵比寿のジョエル・ロブションでランチしました。ミシュランではお馴染みの店で、偶然にもNHKのアサイチに登場したタイムリーな日です。ヨーロッパのプチシャトーみたいなこの店は、いつ行ってもクリーンでフレンドリー。インテリアも料理も、無駄を省いて突き詰めたおしゃれさが大好きなのです。
会食の席に着くと、まず目に入るのはメニュー。フレンチレストランでありながら、和洋折衷でヘルシーなメニューなのが嬉しくなります。
最初にサーブされるのは焼き立てのパン。香り高く、フワフワのヘルシーさが素敵で、例えば手前のまん丸は、バジルの香りが高いカロリー低めのパンです。
前菜は「カンパチのタルタル スパイスの香るワッカモーレにコリアンドルのピュレ」。色違いにポチポチと垂らしたソースが芸術の域に入っています。
メインディッシュは「国産牛頬肉 獺祭と共にしっとりと火を入れ 秋トリュフの香るシャンピニオンデュクセルをマカロニに詰め 滑らかなその酒粕クレーム」。うわ~、こんな長いメニューは初めてです。口に入れると、とろけて甘い頬肉ならではの食感。そしてトリュフの香りが鼻をくすぐります。
デザートは「フレーズ 柑橘のクーリー、フロマージュブランのムースと共に」。パリパリした繊細な飴細工には歓喜の声が上がりました。
お食事をしながら耳を傾けるスピーチは、ロブションやピザーラ、TO THE HERBS等を運営する「Four Sheeds」CEOであられる浅野秀則さん。年商600億を超える企業にまで成長した理由は、2つ年上の奥さんが素晴らしい味覚と嗅覚を持っていたからだと力説されていました。なけなしの資金で最初に始めた宅配ピザ「ピザーラ」の食材も、缶詰のマッシュルームは使わず、10年熟成したエクストラバージンのオリーブオイル、オーガニックのバジルなど、奥様がこだわった食材を選んだことから成功に繋がったのだと話しておられました。
ロブションのメニューに共通して言えるのは、素材が新鮮でヘルシー、薄い味付け、芸術品みたいな盛り付け。そして椀子そばみたいに出てくる焼き立てのパン。食のアートを楽しみに行く感覚は至福のあまり、健康にも美容にも効果絶大なランチとなりました。