毎日新聞の3月24日の記事(「D&G、プラダ、グッチ…高級ブランドの先鋭デザインは「差別的」か ネットで批判、謝罪相次ぐ」)によると、欧州の高級ブランドが出した先鋭的なデザインがネットで炎上して、謝罪や発売中止に追い込まれているそうです。
黒人を差別していると批判を受け、販売中止になったプラダのキャラクター製品。
黒地に大きな赤い唇が黒人差別と批判され、販売中止になったグッチのニット。
紐が首つり縄を連想させると批判され、秋冬コレクションから外されたバーバリーのパーカ。
ストリート系から発して、近ごろは「ダサい」「悪趣味」すれすれのファッションが若者受けしていますよね。例えばダッドスニーカー。ダッド(DAD)はお父さんのことかと思ったら、ちょいダサおやじ的な意味があるそうです。
例えば下のシューズはGUでプッシュしているダッドスニーカー。ぼってりした形と厚底が特徴です。
しかしそんなGUもトレンド商品に偏りすぎたことで売上が停滞しているそうで、商品構成の見直しが行われているんだとか。叩かれる高級ブランドも、売れなくなってきたファストファッションも、一般受けするベーシック志向に移っていくのでしょうか。
先日、表参道で仕事があった帰りに、横須賀線を途中下車してGUの戸塚店に行きました。何かヘンだなと思ったのは、金曜日の午後6時すぎにも関わらず、お客がマバラなこと。新作を並べているコーナーは他のコーナーよりも閑散としてるのです。商品に近寄ってよく見ると、去年までのGUと明らかに違う点がありました。
特にブラウスやワンピース。生地がペラペラで縫製のステッチが粗いんですよね。しかもデザインがワンパターン。例えばブラウスならほとんどの襟がスキッパータイプでオーバーフィット、くすんだカラー。店舗内のコーナーを何周しても、没個性で似たり寄ったりが並んでいました。年齢が行ってる人が着ても安物に見えない服が激減しています。
結局のところ買ったのはTシャツ2枚。先日ホワイトをゲットした990円の「スムースT」です。
とは言え、顔がくすんで見える色だし、パーソナルカラーが冬の私には難しい。それでも生地が新しくてシッカリしてるうちは、おしゃれに着てみたいと思います。
まずはスモーキーなピンクから。Banana Republic のウインドウペンのパンツ、STYLE by MIYUKI SAWADAのブレード付ジャケットで、かっちりコーデにしました。「スムースT」は襟も裾もヘタらないので、お仕事着に使えます。
そしてスモーキーなグリーン。カーキのベイカーパンツとコーデしようかと思いましたが、色が微妙すぎて無理でした。
くすんだ色を老け見えせずに着るには、メリハリのある色とのコーデしかありません。白のスリムパンツに、トップスは黒いリネンのシャツを羽織りました。天然石のネックレスを下げて、チープに見えないようにしています。
このブログで紹介するアイテムのダントツはGUだったのに、新作に陰りが見えてきたような。「花」がなくなりました。ユニクロも飽きられて客離れが起きていると聞きましたし、宝探しができなくなったシマムラはもっと深刻らしい。
ファストファッションはどんなに頑張っても、生地と縫製のクオリティはブランド品には勝てません。だからこそトレンドで遊ぶ個性で売って欲しかったんですけどね。その一方で高級ブランドが個性を無くし、多様化に向かってるのも何か違う気がします。
50歳を過ぎると着るものに迷う人が一気に増えます。手ごろな価格で、みんなと同じじゃなく、上品な個性のある服が欲しい。現在、私のダントツはドゥクラッセ(DoCLASSE )に変わりました。