許されるなら毎日Tシャツにジーンズでいたい私ですが、オフィシャルな場に行くときはドレスコードを考えねばなりません。その際にはスマホや名刺を入れるポケットが欲しいので、ワンピースよりはジャケットを着ることがほとんどです。夏は電車の冷房対策にもなりますしね。
ところが最近、着慣れているはずのジャケットの中に、しっくりこないものが増えてきました。有名デザイナーの服であっても垢抜けないと言おうか、オジサンっぽく見える場合があるのです。その原因が分かりました。
分かれ目はジャケットの丈と、ウエストの絞り具合。丈が腰より下だと足が短く見え、ウエストがシェイプされていないと男性の背広みたいになって、下に着るものとのマッチングが難しくなるのです。黒のカットソーとパンツの上に、タイプの違うジャケットを着て比較してみました。
こちらは丈が長めで、胸元が薄っぺらい仕立て。今回はパンツだからOKですが、フリルの付いたフェミニンなワンピースの上には着られません。肩で風切る女性議員的な、いかつい雰囲気になります。
こちらはショート丈で、女性らしい丸みをおびた仕立て。特にポケットから裾までの丈が短いので、対比して足が長く見える効果があります。襟幅が若干広めな分、肩幅が狭く見えて、女らしさがアップします。
私の年齢で着回しのきくジャケットを選ぶなら、押さえたい5ポイントがあります。
- 短めの丈(腰より上)
- 絞ったウエスト
- 襟はテーラード(首の衰えが目立たない)で若干大きめ(華やかになる)
- 肩幅は広すぎない
- 前合わせはシングル(ダブルだとだらしなく見える)
上の条件に当てはまらないアルマーニのジャケットを、この夏は潔く断捨離しました。どうコーディネートしても似合わない服は、鏡の前でがっかりしないためにサヨナラするのも、心の健全化に繋がるんじゃないでしょうか。