よく見かけるアイテムで、どうしても買う気になれないものがあります。それはトレンチスカート。大流行のトレンチコートをスカートにしたデザインで、色はベージュやカーキが多く、縦にボタンが並んでいます。幾つか例を挙げてみましょう。
GU トレンチAラインスカート 1,990円
Pierrot 綿ツイルベルト付き トレンチスカート 2,999円
ZOZOTOWNではトレンチスカートで検索すると、対象商品が1,867件もあって、デザインはミニからフレア、マキシなどいろいろ。
titty&Co. トレンチスカート 6,912円
SHOPLIST にはトレンチ風のジャンパースカートやワンピースもありました。
REAL STYLE トレンチ風ワンピース 4,241円
まさかこの上にトレンチコートまで着る人はいないと思いますが、なぜスカートがトレンチじゃなきゃいけないのか、おばちゃんには分かりませ~ん。
そもそもトレンチコートとは第一次世界大戦中に、イギリス陸軍が着ていた防寒用の外套で、トレンチは塹壕(ざんごう)の意味です。悪天候での塹壕戦に耐えられるよう、肩には雨よけのストームフラップ。水筒や双眼鏡をかけるショルダーストラップや、ベルトには手りゅう弾を下げるためのDリング。しっかり頑丈なステッチで縫ったベルトは、腹部を暖かく保つために、ウエスト位置にあったのです。
実はバーバリーとアクアスキュータムのトレンチも、より強固な防水性を開発して第二次大戦中に作られたものでした。
ステッチのきいたベルトや、留めやすい大きなボタンには「機能性」という役割があったわけで、トレンチの流行にのせてスカートを作るのは、二番煎じに思えてしまうのです。
こんなことを書きながら、私もクローゼットを見回して、似たようなものを持っていないか探しました。トレンチじゃないですが、機能性から逸脱したものを発見しました。
あまり気に入っていないウエスタンシャツ。前から見た分には普通ですが、背中を見るとスタッズ(金属の鋲)が打ち付けられています。
ウエスタンシャツはもともとカウボーイが着るもので、ボタンじゃなくて鋲にした理由がありました。アクシデントがあったときにバリバリッと鋲を外して、すぐにシャツが脱げるための対策だったのです。扱いが荒いカウボーイでも、布に打ち込んだ金属の鋲なら弾け飛ぶことはありません。
でもいつの間にか機能性から逸脱し、ウエスタン調ということで、鋲は飾りになってしまったわけです。
前のデザイン
後ろのデザイン
A型気質というか、杓子定規な私には、機能を失ったパーツが飾りとして付いている服は無理。このウエスタンシャツは室内着にして、外出用には奇をてらわないシンプルなダンガリーシャツを着ることにしています。
これはバナナリパブリック(Banana Republic)のダンガリーシャツ。今は売っていませんが、ジャケットの中にも着られるよう、ピッタリしたサイズにしました。
楽天で、大人が着られそうなダンガリーシャツを選んでみました。肩や胸にヨークがついていないものが、都会的でおススメ。1,941件の中から探しましたが、これっ!ていうのが本当に見つからなくて、最終的に4点でした。
価格:4,212円 |
【Miss R GOLD】 フロント ポケット ベーシック テンセル 長袖 デニム シャツ トップス レディース 【ミスアール】【メーカー直送品】 ★宅配便のみ・代金引換は不可★ 価格:5,162円 |
価格:9,400円 |
価格:9,100円 |
STYLESTの「ポケット付きデニムシャツ」(2,700円)は、コンパクトさがいいですね。残念ながらブルーは完売。ネイビーとサックスが残っていました。