今だから言えること。2年ほど前に、密かな悩みを抱えていました。予期しない尿もれです。くしゃみをしたり、重いものを持ち上げたり、ふとした瞬間に「あっ!」と思う失敗をするのです。
最初は薄いパンティライナーを着けていたのですが、これじゃ吸水能力が足りないかもしれないと、ドラッグストアに行ってはいろんなメーカーの製品を買ってきます。不安にかられて予防のために、どんどん厚みのあるパッドが増えて、もう完全なおばあちゃんになったのだと泣きたい気分でした。
ところが尿もれの症状は、あることをきっかけにピタリと止まりました。このブログをスタートした一番目の記事に書いた「禁酒」です。
アルコールを断って1カ月もしないうち、見る見る体重が落ちるとともに、尿もれからはみごとに遠ざかりました。試してガッテン!でやっていた体操などしていません。
それから1年が経った今では適度な飲酒を解禁していますが、くしゃみはもちろん、トイレを我慢した宴席の後でも大丈夫です。
人間には「抗利尿ホルモン」といって、体内に水分を蓄えておくためのホルモンが備わっています。ところがアルコールを飲み過ぎると抗利尿ホルモンの働きが鈍くなり、どんどん水分を体外に放出してしまうのだそうです。女性は尿道が短いので、筋肉が緩んだ弾みで失禁しやすくなるんですね。
また失敗したらどうしようと神経過敏になって、仕事に集中できなくなったり、うつ状態になっていく場合もあると言います。袋を開けて一枚使っては次の製品へと、たぶん必要なかったのにパッドを溜め込んでいた私の場合は、アルコールと人間関係のストレスで、自分を追い込んでいただけでした。
今や女性の4人に1人が尿もれの悩みを抱えているとか。おうちコープのチラシをめくっていると、やたら尿もれパッドのコーナーが広くなってきました。根拠の薄い高価なサプリメント等に頼るよりは、心と身体の専門家に相談したほうが対策は見つかるはず。尿もれの原因は人それぞれで、意外とすぐに治ることも多いのです。
いつかその日が来た時のためにパッドを取っておくのは止めて、勿体なくても全て断捨離。まだ当分は、おばあさんにはなりません。