重たいコートにサヨナラして、4月に入るとスプリングコートの出番です。今年はトレンチコートが流行していますが、新調する気はありません。トレンチ、ステンカラー、チェスターといった鉄板スタイルは、意外と下に着るものが限られるからです。冬物ほど数を持てないスプリングコートは、オールマイティに着られるタイプを選んでいます。
この水色のコートは、仕事の途中でフラッと入った店で買いました。無名のブランドですが、春らしいソフトな色は周りから「それ、いいね」と褒められます。前を閉じれば下にフェミニンなワンピースを着ても大丈夫。流行に左右されないので一生着られるアイテムです。
下のクシャクシャ系コートは、ダウンで有名なブランドのadd(エーディーディー)。丸めてリュックに押し込めるし、襟のなかにフードが畳み込まれているので、レインコートとしても役立ちます。10年以上着ていますが、少しも古びないところは、さすがミラノ発のブランドです。
私はGU、ユニクロといったプチプラが大好きなのですが、コートに関しては安いものを買いません。見るからにペラペラな「テロンチ」も問題外。レストランのウェイターやホテルのクロークに手渡しするとき、恥ずかしくないものにしています。ひとくちに化繊と言っても、質の良し悪しは触ればすぐに分かるのです。
面積の広いものにはお金を惜しまないマイルールは、いいものを長く着るという節約術に繋がっています。