軽くて薄くて、ダウンと同等の暖かさがあるドゥクラッセ(DoCLASSE )の「マジカルサーモコート」が今年も快進撃です。ただしデザイン選びに迷ったり、買ってからコーデの方法に悩んでいる方もいらっしゃるはず。お手頃価格で買える服は、一歩間違うとダサダサになる可能性を秘めています。失敗しないよう、マジカルサーモコートで若見えするコーデと、老け見えするコーデをチェックしましょう。
- カジュアルテイストなマジカルサーモ・フードコート
- ほっこりした雰囲気のリバーシブル・ウールコート
- 避けたいのは箪笥に取っておいた昭和のコーデ
- マジカルサーモ・フードコートのコーデを考える
- リバーシブル・ウールコートのコーデを考える
カジュアルテイストなマジカルサーモ・フードコート
私は去年「マジカルサーモ・フードコート」をどう着るかに迷った経験を記事にしました。ブラックとベージュのツートンカラーは中に着る服を決めるのが大変で、ストーンという色に交換して貰った経緯を載せています。それでも何だか垢抜けないのはなぜ?
万人受けする服は大人の制服と言えます。このデザインはカジュアルな着こなしがベストなのでしょうが、どんなに頑張っても平凡の域を出ません。挽回するにはセンスのあるコーデを。今回は新たな領域を目指したいと思います。
ほっこりした雰囲気のリバーシブル・ウールコート
2019年の秋冬に2着目。新マジカルサーモコートです。ウールコートより軽く、ダウンよりエレガントという「リバーシブル・ウールコート」をいち早く入手して、着心地を確かめました。
下の画像をご覧の通り、丸みを帯びたフォルムはほっこりパターン。肥って見える心配を蹴散らし、昭和のリフレインにならないようコーデするのが課題だと思いました。可愛いデザインだからと、大人が可愛く着てはダメです。
避けたいのは箪笥に取っておいた昭和のコーデ
マジカルサーモの売れ筋コートを2年続けて着て、機能性は素晴らしいと思ったのですが、正直言って悩んだのはコーデの難しさ。中に着るものによっては田舎のオバチャンか、昭和の服を箪笥に取っておいたように見えるのです。どちらもドゥクラッセを愛用する40歳以上の世代には避けたいパターンですよね。
売れ筋ラインの「マジカルサーモ・フードコート」と「リバーシブル・ウールコート」に共通しているのは、普通のデザインでハーフ丈なこと。全体のバランスを無視してコーデしたら、垢抜けないオバチャンを増長してしまいます。想像以上にコーデが難しいハーフ丈のコートは、自分の体形と照らし合わせてボトムスを選び、さらには流行要素を取り入れる新しさを足しましょう。
マジカルサーモ・フードコートのコーデを考える
フードコートは誰が見てもカジュアルなデザインです。とても暖かいけれど生地は薄いので、私たちの世代に必要なのはクラス感を出すこと。若い人たちのプチプラコーデは真似せずに、高見えさせる必要がありそうです。
やめたいコーデ
プチプラの小花柄ワンピースにレギンスを履き、オフホワイトのワントーンコーデにしました。色は合っているのですが、ダメなのはカジュアルなコートの中に花柄を着ること。そして裾が広がったワンピを着ることです。よそ行きを集めて着てみましたのコーデはダサいです。これでレギンスでなくストッキングだった分には、レトロ感が満載です。
おすすめコーデ
フード付きのカジュアルなコートでも、エレガントに着ることはできます。とろみのあるベージュのカットソーに、ニットのタイトスカートを履き、乗馬ブーツで外しを入れました。全体的に縦ラインを強調するため、パールのネックレスは二重にせずにロングで垂らしています。流行しているブラウンコーデ。これなら9,990円のコートには見えないんじゃないでしょうか。
ジーンズのブルーを目立たせて、あとはホワイト系でまとめました。高級感を出すため、アクセサリーとベルト、シューズはグレーとシルバーに統一しています。
リバーシブル・ウールコートのコーデを考える
みんなが地味色を着ている冬に、元気をくれる色が欲しくて、ウールコートはマスタードという派手なカラーを選びました。でもどの色を買ったとしてもデザインは同じ。肩に丸みがあってボタンが小さいのは、ほっこりと見えるデザインです。それは悪いことじゃなく、高級ブランドDrawer(ドゥロワー)のコートに似ているわけですから、せっかくのデザインを生かすコーデをしましょう。
やめたいコーデ
まずはダメなコーデから。フードコードと同じ理由ですが、小花柄で裾が広がったスカートやワンピースはやめましょう。これが10頭身のモデルさんだったらいいのですが、一般人がやると下半身に比重が行きます。底辺が下にある三角形になり、ドスコイの力士イメージに。ましてや小花柄を中年が着ると普段着っぽくなります。買い物かごを持ってお使いに行く感じですね。
ハーフコートに似合うのは、下半身を細く見せる逆三角形か直線形(Iライン)のコーデですが、ひと昔前のお姉さんはダメ。下のコーデはIラインであっても、懐かしい柄のスカートに黒のタイツという昭和のイメージです。若い方ならカワイイと言われるコーデは、40歳以上だと若作りしたイタい人になってしまいます。黒タイツやストッキングもNG。
おすすめコーデ
薄手のコートを逆利用するならレイヤード。今年はベージュが流行なので、同系色の仲間に入るマスタードの下に、カフェオレ色のニットワンピースを着ました。オフホワイトのレギンスを履き、ショートブーツも同系色のブラウンです。コートのマスタードが浮き過ぎないよう、プラスしたのは琥珀の大粒ネックレス。全体的に大ぶりなものを合わせたレイヤードです。
そして下のコーデは以前の記事にも載せましたが、リバーシブルのポリエステルタフタ面を生かして、スポーツ観戦に行くみたいなコーデにしています。逆三角形ならスキニーパンツがベストなのですが、足のラインを出すには厳しい年齢なので、テーパードシルエットの裾がつぼまったニットパンツに。セーターとパンツを同じ色にすることで縦のIラインを作っています。
同じくネイビーのトップスとのコーデ。ドゥウラッセのふわもこニット、「ウール混フラッフィー・配色ラインセーター」5,489円(税込)に、「ストレッチコーデュロイ・ストレートパンツ」7,689円(税込)のオフホワイトをコーデしました。
というわけで、ドゥクラッセで売れ筋なマジカルサーモ、2つのコートをご紹介しました。おそらく今年はリバーシブルウールが一番人気になると思いますが、ステンカラーとハーフ丈が組み合わさると、かなりカジュアルです。
ウールだからと昭和のイメージで、よそ行きのコーデをすると、一気にオバチャンになるので気を付けて下さいね。裾がヒラヒラはやめておきましょう。女性っぽくよりはボーイッシュに。たぶんドゥクラッセ(DoCLASSE )のモデルさんたちの見本コーデも、パンツスタイルの軽快なものが多いはずですよ。