昨日の「白」に続いて、今日は「赤」のお話。真っ赤な口紅が最も似合う大人だと思う、ピチカート5のヴォーカリスト・野宮真貴さんの新刊を読みました。
野宮さんが前作『赤い口紅があればいい』に続いて書いた『おしゃれはほどほどでいい』(幻冬舎)。57年間生きてきた中で心がけてきたのは、「今が最高の私」と言える自分でいることだそうです。
それは美容やおしゃれを際限なく追及することでなく、理想に向かってベストを尽くしながらも「身のほど」を知り、自分のリミット内で続けられそうなことを「ほどほどに」やってみることなんだとか。
美しく健康でおしゃれでいるために「特別なことは何もしていない」けれど、「特別じゃない何か」を毎日続けているのかもしれない。野宮さんのスタンスには拍手を贈りたくなり、最後まで一気に読んでしまいました。
特に共感した部分、本文の冒頭「いつも赤のことを考える」から引用させて頂きます。
赤は大人の女性を魅力的に見せてくれる色です。心理学的にも気分を高める効果があります。思い切って真っ赤な服を着てもよいですし、差し色に使えば単調なワードローブもたちまち華やぐことでしょう。ゴージャスでセクシーでありながら、大人の品格を十分に引き立たせてくれるのが、赤という色です。歳を重ねると派手な色から遠ざかる傾向がありますが、この魔法の色を使わない手はありません。いつも赤のことを考えましょう。
「差し色に使えば単調なワードローブもたちまち華やぐ」のは確かで、下のコーデも赤の大判カシミアストールで華やかさをプラスしています。
着ているのはスウェット生地の普段着(ピエロ(Pierrot ))の「Iラインスウェットワンピース」)ですが、部屋でくつろいでいるときに呼び出しの電話があったとき、赤を足すだけですぐお出かけ着に変身するのです。
赤のカーディガンを腰に巻き、デニムジャケットを着れば、さらに若々しさが増します。
10月21日に、雑誌「おとなスタイル」のフォトジェニックセッションで撮った写真データが届きました。かなりの枚数を撮ったので、どれがベストか本人には想像がつきませんでしたが、美のプロフェッショナルたちが選んでくださったのはこの1枚です。
着ているのはプチプラファッションの代表格であるZARAのトップス。勝負服はブランドや値段で選ぶのでななく、自分に本当に合っている「色」で選ぼうと、このブラウスに決めたのです。袖がちょっと長すぎたのは、久保京子さんが輪ゴムで捲り上げて調節してくれました。
撮影の前に、ウォーキングインストラクターの鷹松加奈子さんから指導を受けた基本のポージングは、「背筋を伸ばして、天井から吊るされたようなイメージで立つこと」。鷹松さんと久保さんが「身長は何歳なっても伸ばせる!」と力説していたポイントです。
私はティーンエイジのころは猫背で、両親にはいつも「姿勢が悪い!」と怒られていたのですが、 20代でエアロビクスを始めるようになって、自然とまっすぐになりました。叩き込まれたその癖はエアロビをやめて還暦になった今でも続き、家でパソコン仕事をしているときも背筋は伸びています。背筋を伸ばせば首にシワも寄りません。
野宮さんの本『おしゃれはほどほどでいい』にも同様のことが書いてありました。引用します。
たとえどんな体形であっても、姿勢がよく、歩き方が美しければ、その方は10歳も若く見え”姿勢美人”と言われる可能性が上がります。
さあ、姿勢を正してまっすぐ立ってみましょう。胸を開いて、首を長く伸ばすイメージです。それだけで、身長は2センチ高くなり、ウエストは5センチ細くなります。顔を上げ、膝を伸ばして優雅に歩けば、自身に満ちた幸せな人に見えます。
美のカリスマが実践している「自信に満ちた幸せな人に見える秘訣」は、勝負カラーを身に付けて姿勢を正すこと。とても簡単なことだと思いませんか。