約2年間にわたるコロナ禍の自粛は、ファッションライフに大きな変化をもたらしました。都内での会議が自宅でのZOOM会議に変わった私にとって、要らなくなったのは堅苦しいスーツ。還暦を越えた年齢からして、この先もスーツを着る機会は殆ど無いでしょう。
スタイリッシュで気に入っていたエヴー(et vous)のパンツスーツも、いつ着たかを覚えていません。せめてインナーは新しく、kuih(クイ)のTシャツ「CHICロゴプリントロンT」を入れてみたのですが、ローライズのパンツが古臭さのネタバレになります。
スーツは価格に適うほど長く着らず、偉そうに保管場所を占めるだけです。
ハルメクWEBに書いた「65歳パーソナルスタイリストの古着deワクチン体験」の記事には、スーツのジャケットだけを残してパンツを捨てた理由も載せています。
この先ビジネススーツを着ることは無い!と確信した私は、きちんと上下を揃えたウェアとして、トップスとボトムスのセットアップに目を向けました。すでに何セットかを入手したのは、 SOÉJU代官山 オンラインストア のオールシーズン&10年先まで着られるスタンダードな製品です。
最初に入手したのは、コクーンシルエットのブラウスとラップデザインのパンツ。フランスのCARREMAN社の生地を使用した、極上仕立てのアイテムです。
ウールライクショートスリーブコクーンブラウス 10,780円(税込)
ウールライクタックパンツ 16,280円(税込)
ブラウスのレングスが絶妙で、ウエストイン、ウエストアウトの両方がきれいに決まります。スッとすぼまったパンツのテーパードシルエットは、シューズを選ばないので楽です。
カラーはブラックではなく、たいていのコーデが似合うチャコールを選んだことで、et vousの残したジャケットを羽織っても違和感なく着られます。グレーだったらもっと合うかもしれませんね。
素材が違っても、手持ちアイテムに合わせられるのがSOÉJU(ソージュ) の優れたところです。
高かったのに~と、見ては溜息が出るイタリアのブランドスーツがもう一着。パオラフラーニはメチャ気に入っていて、大枚を叩いて数々のアイテムを揃えたのですが、50代前半で熱が醒めました。
膝上スカートは手放すべきアイテムでありながら、未練がましく取っておいた最後のスーツが下です。
このスカートの何がNGかというと、パオラフラーニらしいスタイルとして、とんでもなく深いバックスリットが入っています。グレイヘアのオバちゃんには無理!!
それでも上質な生地を手放すのが心苦しくて、ジャケットだけは残しました。先ほどと同様に、SOÉJU(ソージュ) のセットアップとコーデします。
どうでしょう。十数年の時が経ったジャケットが、何の違和感もなく復活していませんか?
オールシーズン着られるこのセットアップですが、裏生地は付いていません。晩秋の今は1枚で着ても平気ですが、もっと寒くなればヒートテックなどを下に入れたら問題ないと思います。
同じくSOÉJUのシーズンレスなリブ編みカーディガンを上に羽織って、上品なコーデを作りました。1枚でも着られて、超細見えする便利なカーデなのです。
ワイドリブVネックカーディガン 9,240円(税込)
なんと表現すればいいんだろうと思うほど、深くて上品な色合いのブルーグリーンと、セットアップしたチャコールとは見事なベストマッチ。ヨーロッパの上流階級が好んだ配色です。
1万円を切る価格なのが嬉しくてもう1枚、絶妙なカラーのライトグレーも必要だなと考えています。