近ごろ私の仕事部屋は、レースのカーテン越しに誰かがのぞいているような気がします。窓を開けると「待ってました!」とばかりに、与六が向かっていったのは・・・
2階のベランダにまでツルを這わせてきたノウゼンカズラ。花の蜜を求めて黒アゲハが来ていたのを、与六は息を殺して狙っていたようです。捕まえようとする猫の手をかわして、蝶はひらひらと梅雨の曇り空に飛んでいきました。
非常はしごの開閉の邪魔になるので、防災点検の係員さんからはツルを切ってくださいと言われるのですが、花の生命力を断つなんて私にはできません。やがてベランダはオレンジ色が一面に広がって、秋の訪れまで目を癒してくれます。
ちなみに外から撮った画像がこれ。
大きく育ちすぎて、6年前に根元から倒れたことがあるのですが、植木屋さんが支柱に縛り付けて復活させてくれました。その後はショボショボとしか咲かなかったのが徐々に元気を取り戻して、今は頭でっかちの巨木に。
また引っくり返らないよう祈りながら、夏のあいだは生花を買わずに済むことに感謝。仕事部屋の花瓶は物置きに引っ越しさせることに致しましょう。