先日とある会合で、シニアの美女軍団に遭遇しました。華やかな笑い声にテーブルを見ると、ファッション系、芸能系、美容系など、みなさん60歳を超えて現役の方ばかりです。しかし感じたのは恐れ。この世のものとは思えない雰囲気でした。
ランチであっても手を抜かないフルメイク、いかにも高級そうな服、しゃんと伸ばした背筋と品格。すれ違えば誰もが振り返る方ばかりだと思うのですが、気張り過ぎて、逆に老いが目立っているのです。
例えば身長170cm超えで、ジミーチュウの15cmヒールを履いた女性。真っ赤なミニスカートから伸びたスレンダーな足は美しくて40代ぐらいに見えるのですが、ファッション誌のお手本みたいなヘアスタイルでも、首から上の年齢は70代です。歌舞伎みたいな厚塗りのファンデ、深紅の口紅がギャップを生み、人間味を感じませんでした。
一方でその隣にいた医療系の女性は、薄化粧にシンプルで仕立ての良いスーツ、バレッタで留めた自然なヘアスタイル。実年齢よりずっと若く見え、横に座ってお話を伺ってみたいオーラを感じました。
女性であれば、一日に鏡を何度もチェックするでしょう。しかし映っているのは本当の自分とは限りません。私の祖母は安い鏡台を愛用していて、それを「うぬぼれ鏡」と呼んでいました。「鏡よ鏡、世界でいちばん美しいのは誰?」「それは私です、ホッホッホ」の自問自答。毎日見慣れている鏡は、実在するシワもシミも見慣れすぎて目に入らず、ひいき目に偏った幻想を映し出すのです。
みっともなさを承知で、私はこのブログを日記代わりに自撮り写真をアップしています。コーディネートを決めたら、外に出る前には時間がある限り自撮りして、全体像をチェックするのが習慣。手で顔を隠して首から下はイケていても、パッと手を外して自分の顔が現れると、赤面するほど似合っていないことが多々あるからです。
歳をとるほど周りは気遣ってくれるので、「その恰好、変だよ」「あなたの歳に合わないんじゃない?」なんて本音を言ってくれません。だからセルフチェックするしかないのですが、信用できない鏡ではなく、辛辣な写真であからさまな自分を正視します。
面白いもので、写真で自分の容貌を客観視する習慣がつくと、身体も顔も緊張感を持って反応します。太っちゃいけない、たるんじゃいけない、眉間に皺を寄せちゃいけない・・・と。私は去年の11月にお酒をやめたことで痩せましたが、食べ過ぎてもリセットされるようになったのは、毎日のセルフチェックが功を奏しているのだと思います。
ちなみに下の写真は去年(2015年10月)。2枚目の写真は今日(2016年9月)撮ったもの。同じ服、同じヘアスタイルで撮ったところ、我ながら変化に驚きました。去年はストールで隠していた二の腕だって出せます。
お財布と健康に無理のない自己管理で、コツコツと目指せマイナス20歳。実は1か月前から密かなアンチエイジング法を試みているのですが、おすすめできると確信を持てたら、ここで経過写真を公表することに致します。