顔のパーツの中で、人に与える印象が最も強いのは目だと言われています。アイメイクに凝ったり、カラコンを装着して綺麗な目になろうとする人も多いでしょう。しかし動物行動学の専門誌『Ethology』に紹介された米メリーランド大学の研究結果によると、目を美しく見せるのは黒目の大きさよりも、白目の美しさなのだそうです。
白目が濁る原因は、紫外線や喫煙などで活性酸素が過剰に発生すること、食べ過ぎ飲み過ぎで肝機能が弱ること、そしてパソコンやスマホを見すぎて疲れ目になることが挙げられます。
パソコンに向かうのが仕事の私は、お出かけ前にヤバいっ!と思うことがしばしば。充血を取って白目が綺麗になるという目薬、ジョンソン&ジョンソンのバイシンを使っています。点眼直後は染みる感じがありますが、リフレッシュ効果は高いです。
しかし目薬はあくまでも応急処置。目にいい食べ物として、βカロテン(ビタミンA)を多く含んでいる人参を食べるようにしています。βカロテンは油で調理すると量が50%増加するので、細切りにして人参のキンピラに。ごま油で炒めて、酒・醤油・みりんで味付けし、仕上げに白ごまをふると香ばしい常備菜になります。
ただし白目がいくらクリアになっても、目の回りがシワシワじゃ意味ありませんので、筋肉を鍛えるトレーニングも欠かさずに。目の周りに付いている眼輪筋が衰えると、まぶたがたるんだり、目が小さくなったりで目の表情が乏しくなって、老け顔になると言われています。
加齢に負けず、若々しい顔でいるために大切なのは、目の動きの体操。モデル事務所から教わった表情の訓練を、一日一回は行うことにしています。ざっと書き並べてみますね。
遠方を眺める。近いものを見る。横をチラッと見る。細かい小さなものを見る。好意の目。不愛想な目。喜びの表情の目。悲しみの目。疑いの目。横目。ウインクする目。色目。人を探す目。落ち着きのない目。うろたえた目。嘘をつく目。うつろな目。恨む目。憎む目。怒った目。笑った目。うるんだ目。
この動きを全て行うのは大変ですが、何通りかを鏡に向かってやってみるのと、今まで気づかなかった自分の顔を知ることができます。
ノンバ―ルコミュニケーションの鉄則、「目は口ほどにものを言う」。表情豊かな人には相手も心を開いてくれるという心理学的な裏付けもありますから、コミュ力をアップするためにトライしてみてはいかがでしょうか。