自分には絶対に似合わないと思う服ってありませんか? 私は「MA-1」がそれに当たります。ファッション関係者に評判の高いユニクロの「MA-1ブルゾン」を買う寸前まで行ったのですが、踏ん切りがつかないうちに、私に合うサイズは売り切れてしまいました。
なぜMA-1が苦手か、勝手に思い込んでいる理由が幾つかあります。
- なで肩なので、スタジャン的な襟が似合わない
- ブルゾンを女性が着ると、昭和時代の事務員に見える
- MA-1のシンボルカラーであるカーキ色が似合わない
- 若い人たちが着るもので、オバチャンは圏外
そもそもMA-1はアメリカの軍用品ですから、色と形が決まっているのは分かります。似合わないなら諦めるしかないのですが、あまりにも流行しているので気になる・・。毎年毎年悩み続け、ダメもとで一着欲しいという気持ちは高まるばかりでした。
そしてついにお正月早々、夢を叶えました。GAPのサイトでSALE品を見ているとき、ふと目が留まったのがこれ。「ナイロン ボンバージャケット」という名称ですが、形はMA-1で、色はデザートサンドという珍しい一着です。この色なら苦手が克服できるかもと思い、定価8,900円 → SALE価格 5,290円 → ファイナル割引 4,232円で手に入れました。
ここからは運だめしです。年初めにコケたら一年が不運で終わるなんて思いながら、GAPからの宅配便を待ちました。お正月にもかかわらず意外なスピードで届き、袋から出した実物がこれです。
内側に縫い付けてあるラベルの「PRIMALOFT」とは、ダウンを超える人口羽毛で、米国陸軍・海軍の寒冷地用防寒着に採用されている画期的な超微細マイクロファイバー素材なのだそうです。そんなに温かい上に、家で洗えるなんて最高じゃないですか。
似合わなければ部屋着にしよう。腹をくくってコーデに臨みました。たかだか 4,232円ですが、MA-1にかける執着心は年季が入っています。
そして初コーデ。なで肩が強調されないためには首を目立たせようと、STYLEST(スタイレスト)で手に入れた「太リブゆるタートルニット 」を合わせました。サンドがかったピンクは大人可愛くて、これなら事務員に見えません。
ちなみにタートルニットですが、薄手のものはMA-1と合わせるとダサくなるのでNG。演歌歌手の普段着か、ガソリンスタンドのキャンペーンスタッフみたいです。
オフタートルを持っていないなら、パーカを間に入れると難題はクリア。こなれた感が出て若々しくなります。
さて、ここまでが一般的な着方でした。せっかくファッションブログをやっているのですから、これからMA-1を買う予定の方々に向けても、参考になるコーデをお見せしたいです。しばし考えて思いついたのが次のコーデ。
MA-1をエレガントに着てみました。合わせたのは、グッチのVネックTシャツ、パオラフラーニのペンシルスカート、ブルーノマリのパンプス。
今の時代、高級ブランドを表に出して着たらバブルの化石になるので、それと分からないように着ることにしています。プチプラのMA-1とコーデするのは望むところです。
女っぽくコーデするのに、若い人たちは花柄のフレアスカートと合わせることが多いようですが、私の年齢でそれをやったら退場でしょう。言葉は悪いですが、プチプラでも「しょんべんくさい」のはダメ。あくまでも高見えさせるのが年の功、最後の砦だと思っています。