ワードローブのなかで一年を通して活躍するのがカーディガンです。夏にはコットンか麻でなきゃ恥ずかしいと思っていたのは遠い昔で、寒いほど冷房が効いた場所が多い今は、ハイゲージ・ウールのカーディガンも活躍します。
ひとつ昔と変わったのは、ワンサイズ小さめを着るようになったこと。丈はウエストよりも上の短めで、ボタンは1~2個しか止めません。弾けそうに見えるくらいが、若々しくていいのです。
そして中に着るシャツは大きめのサイズがしっくりきます。カフスを折り返しやすいデザインで、薄手の生地を選ぶと、カーディガンの中でダブつかずに済みます。
これと真逆だった以前は、ぴったりしたストレッチシャツに、ワンサイズ大きめのロングカーディガンを着ていました。重心が下がって、ハイヒールを履いても胴長に見えます。歳をとるとアームホールと胴回りがゆったりしているものを選びがちですが、ファッション性からは遠ざかり、下の写真のように日曜日のお父さんになってしまいます。
発想の逆転をしてからカーディガンライフが楽しくなりました。ダボダボのカーディガンは去年買ったものでもエイヤッと断捨離。細身で上質な素材を残しておけば、時を経ても古くさくならないものですね。