朝には暖房が欲しいくらいの10月半ば。夏物はバックヤードに撤退させて、クローゼットの手の届く場所には秋冬物を吊るしました。棚から衣装ケースを下ろし、ウールのパンツやセーター、コートを取り出すと、旧友に会ったような懐かしさを覚えます。
衣装ケースには「また着るかもしれない」と半信半疑で仕舞っておいた服も。半年経った今こそ断捨離の決断をするときです。決断力に欠ける私が取る手段は、もう一度着てみて、やっぱり似合わなかったら捨てること。
たとえばこのSybilla(シビラ)のハーフコートです。一度も外に着て出たことのないまま、5年間放置していました。アルパカ素材で暖かくて、フードが可愛いデザインなのですが、羽織って玄関まで行くと「やっぱり止めた」と思うのはなぜ? 色が私の肌に合わないのも1つの理由です。
そして今年、とうとう捨てるべき最大の理由が見つかりました。それは・・・「ぶりっ子になるから」です。
至近距離で見られたときのギャップが大きいし、「子どもっぽい」とはイコール「大人の女じゃない」ってこと。自分が目指すおしゃれとは対極で、どんどん離れていく路線にある服だと分かりました。さっさと乗り換えなくちゃ。
シニアとなった断捨離で、ワードローブから捨てたいジャンルは「可愛い」。これから増やしていきたいジャンルは「洗練」「インテリジェンス」「セクシー」。80歳になっても女の現役でいるために、辛口の服選びを自分に課したいと思います。