今では死語になっているかもしれませんが、バックシャンという言葉がありました。英語のback(後ろ)とドイツ語のSchön(美しい、綺麗な)が合体した、後姿の美しい女性という意味です。
自分の後姿はどうなのか。鏡に向かって服をコーディネートして、よしバッチリだ!と思っていても、横はともかく後ろまではチェックしないことが殆どでしょう。信号待ちの街角で、ふと振り返るとショーウィンドウに映ったイケてない人。丸っこい背中が自分だと気付いたときのショックはいたたまれません。
上の写真は友人たちと遊びに行ったとき、知らないうちに撮ってくれたものですが、私ってこんな後姿なんだと、改めて知ったビックリショットです。気を抜いちゃいけませんね。
トイメンシャン(前から見て美しい人)だけでなく、バックシャンでもあるためには、服のコーディネートだけでは補えない努力が必要とされます。それは・・・
1.背筋をピシッと伸ばすこと。
2.背中の贅肉を取るエクササイズを怠らないこと。
3.見られていることを常に意識すること。
特に精神的エクササイズである3.は、とても大事なことだと思います。
ちょっとエッチなことを書きますが、「後ろから抱きしめたくなる女」かどうかも、バックシャン判定に入るでしょう。映画「ヴェルサイユの宮廷庭師」で、初めてベッドを共にした中年の男女が眠るシーンは、見ている側もうっとりゾクゾクしました。女のフェロモンは後ろから出るのでは?と思ったほどです。
首の下に彼の腕枕があって、背中から優しく大きくホールドしてもらう至福感。更年期が終わり、女性ホルモンが下降する年代になろうと、背中から守られている安心感は子どもに戻ると言おうか、精神的な若返りをもたらします。
ご主人、恋人、エトセトラ。耳元にひびく彼のイビキは喧しいかもしれませんが、バックシャンになるエクササイズだと思えばいいかも。パートナーに一役買ってもらい、老化を緩めるエストロゲンの分泌に期待したいものです。