年齢を問わず、女性の肌を艶っぽく見せてくれる色はベージュ。それもハイゲージのニットがいちばんです。ただし一口にベージュと言っても、青みがかったベージュ、赤みがかったベージュ、カーキっぽいもの、オフホワイトっぽいものと幅が広すぎて、自分の肌にマッチするものは数少ないのです。
ベージュにどれだけの幅があるかは、一年前の記事にカラーチャートを載せましたのでご覧ください。
この記事ではSISLEYのVネックニットに、パールのネックレスを合わせました。最強の組み合わせですが、あくまでもベージュのトーンが肌にマッチしているのが条件です。
でも写真を信用してネット買いしたら、実物は思った色じゃなかったこともありますよね。そんなときはガッカリせず、差し色で引き立たせる方法があります。
カラーコーディネートでよく使う12色相環で、真向かいにある補色を使ったのが下のコーデです。補色を使うメリットは、若々しく見えること。ベージュのセーターに鮮やかなブルーのストールを合わせて、ベルトとシューズもブルーにしました。
でも差し色は2点までにしておいて、ベージュと相性のいいアニマル柄のバッグとシューズを合わせる方法もあります。
では今度は12色相環で隣り合う色とコーデしてみます。お隣さんは特にテクニックを使わなくても相性が良い色なのですが、ベージュの場合は少々難しいかも。
先ほどのブルーと反対側にあるオレンジを持ってきました。顔が明るくなって優しい雰囲気になりますが、パンツまでベージュにすると老け見えします。
なのでオレンジはストールとバッグの2点。ウールのパンツは白にして、ブーツは濃いめのブラウンにしました。色をグラデーションさせると奥行きというか、高級感が出るのです。
ベージュのニット選びで大切なのは、肌映りの良い色であることに加え、もう一つはサイズ感。ピッタリしすぎるとエッチな雰囲気になるし、ゆるゆるだとオバサンっぽくなります。絶対似合うものに出会うまで、妥協せずに探すことが大切です。