このブログを始めて2年になりますが、それまでの私はファストファッションには興味がありませんでした。ユニクロで買うものはヒートテックと室内着がメインで、たまにセーターなどを買ってもご近所に着て行くのがせいぜいだったのです。
その理由は2つです。他の人とかぶるから。そして高級志向の方たちが集まる場には恥ずかしくて着て行けなかったから。でも今となっては意識が全く変わりました。アルマーニのジャケットにGUのとろみブラウスというコーデを平気でしています。
他の人とかぶるから
オートクチュールでない限り、シャネルでも同じ服は存在します。出会うとばつが悪いですよね。でも同じアイテムを着ている人が前にいたって、コーデが違っていれば別のスタイルです。むしろファストファッションほど、「自分のほうがステキに着ている」と思えたらもっと楽しいのでは?
高級志向の場では恥ずかしいから
見るからに品質が安っぽいものだと確かに恥ずかしいです。でも化学繊維はこの数年で、天然繊維に負けないほど技術が進化しました。「これユニクロなの」と言わない限り、バレることはないでしょう。コーデさえ上手なら、特にお高いものばかり買っている方たちは、どこの高級ブランドかと嬉しい詮索をしてくれると思います。
新R25のプレ創刊で見つけた記事。「マイナスイメージにならない? 高級ブランドはなぜユニクロやH&Mとコラボするのか」というタイトルで、ファストファッションに対する肯定的なとらえ方が載っています。
ユニクロはギャルソン、ジル・サンダー、イネス・ド・ラ・フレサンジュ、JWアンダーソン、クリストフ・ルメールなど、著名ブランドとのコラボを展開しています。私も幾つかは持っているブランドですが、違っているのはブランドタグと値段だけという場合も多いのです。
たとえば下の画像は、GUのカシミアタッチカーディガンと、ジル・サンダーのカシミアニットとの比較。これについては昨年記事を書きましたのでご覧ください。
カシミアタッチのニットは、ファストファッションでは沢山のメーカーが出しています。ただし変にギラギラ光るものがあるので、手に取って質感を確かめることは必要。目を養えば、やがてオンラインストアの画像からでも判別がつくようになります。
大差がない一例として、前に撮った画像ですが、GUのベストとエルメスのベストを比較してみます。どちらもトラッドなコーデをしています。
着ているのは GUの「リブVネックセーター」 990円。レーヨン&ナイロンの混紡ですが、とても手触りのいい生地です。
こちらはエルメスの綿100%のベスト。値段は忘れましたが、10万円以上だったのは確かです。
ネックについているブランドタグを見ない限り、GUかエルメスかは分かりませんよね。優劣の比較は生地とデザインだけで、それも大差ないなら、あとは着る側の問題。コーデが上手にできるかどうかです。
著名デザイナーがファストファッションとコラボする時代になった今、むしろブランドをひけらかして着る方が恥ずかしいような。
「これ〇〇のお洋服なの」「彼が買ってくれたの」なんて自慢する時代はとうに終わりました。バブル期の化石にならないよう、服に着られないマイスタイルを楽しむのが今っぽいおしゃれだと思います。