ユニクロのCMとWEBサイトは年々クオリティが上がって、海外の有名ブランドを超えるセンスの良さを感じます。元エルメス・デザイナーのクリストフ・ルメールを筆頭として、世界のトップデザイナーたちとのコラボが功を奏し、アパレルではダントツの勝ち組でしょう。
でも画面で見たアイテムを買おうと実店舗に行くと、拍子抜けしてしまうのは私だけでしょうか。実物を前にすると、期待したほどの存在感がないのです。その店舗によってディスプレイの上手下手もあるんでしょうが、期待していた新作が何十着も蛍光灯の下に並んでいると、「えっ、ネットで見たのはこれだっけ?」と首を傾げてしまいます。
去年に続き、私が今季も購入を見送ったのはウルトラライトダウン。2017年の11月には「ウルトラライトダウンシームレスパーカ」のブルーを買って、同系色コーデを楽しんでいたのですが、着て外出する気がなくなったのです。理由はユニバレ(着ている服がユニクロだとバレること)でした。今では部屋着にしています。
ユニバレはスタイルとセンスのいい若い人たちなら、何ら気にしないことでしょう。でも私のような年齢の人が、電車の中で同じウルトラライトダウンを着た若者と隣り合ったら、見栄え負けしてしまいます。
ユニクロをカッコよく着ているマダムじゃなく、安さに飛びついて買った中高年のイメージが前に出てしまうと思うのです(私がいじけてるのかも・・)。
メンズ向けの記事ですが、ウルトラライトダウンおじさんがダサいと言われる理由が書いてありました。大量生産した服でもカッコよく見えるのはイケメンが着たときだけ。ファッションに興味のない中年男性がこぞって買い求め、街じゅうにイケてないコーデが溢れかえったので、ダサいイメージが定着したという理由です。
ただしユニクロでもセーターは別。他のブランドと並べても、特殊なデザインでない限りユニバレは起こりません。私が今年、手触りと色に惚れ込んで買ったのが「プレミアムラムクルーネックセーター」のピンク。パーソナルカラーが冬の私にはぴったりな、ブルーベースのピンクです。
そして7~8年前に買ったブルーのカシミアニットもお気に入り。ユニクロのカシミアは生地が年々薄くなっていく気がするのですが、このVネックセーターはいちばん分厚かった頃です。
買った当時は派手過ぎたカラーも、歳を重ねた今になって似合うようになりました。ドゥクラッセ(DoCLASSE ) の「裏起毛カルゼ・セミワイド」とのコーデ。
そしてこの秋冬、ユニクロが大プッシュしているニット「スフレヤーンモックネックセーター」も追加すべきかどうか悩みました。蒼井優さんが着ているベージュは人気色ですが、シンプルなデザインだけに、私の年齢ではもっと上質な生地じゃないと貧相なイメージになります。
それを誤魔化すのがビビッドなカラー。眼が覚めるようなオレンジは挑戦する価値ありと思いましたが、実物はどうなのか、若い外人モデルの写真ではピンときません。
「スフレヤーンモックネックセーター」が期間限定価格で1,990円になっているのに後ろ髪を引かれながら、結局購入したのはドゥクラッセの「イタリア糸・アルパカ混セーター」6,990円でした。
二重アゴが目立ってしまうモックネックよりは、首が出てすっきりと見えるボーイッシュなクルーネック。そして染色技術の優れたイタリア糸の助けを借りて、自信を持って大人コーデしたいと思っています。届くのが楽しみっ!!