ここ数年、我が家の生活費でガクンと減ったのはクリーニング代。家で洗えるアイテムばかり購入するせいで、要クリーニングの服は着るのを避けるようになりました。無駄に高い服は捨てるかどうか、決断のときです。
同じような消費者が増えたのか、ブランド志向のアパレル業界が絶望的状況に陥っているという記事を見つけました。weekly-economist.mainichi.jp
似たようなデザインを持っていても、洗える服を買ってしまう一例をお見せしましょう。7年前に買った黒のテーパードパンツは、アイブルース(iBLUES)で4万円ぐらいしたものです。
問題は" DO NOT WASH,DO NOT BREACH,COOL IRON,PROFESSIONALLY DRY CLEAN" の厳しい表示。レーヨン54%、アセテート46%の素材は要クリーニングで、料金もかさむのです。
ドローストリングのテーパードパンツは流行に関係なく、長く着られるのでいちばん好き。トップスやジャケット次第で、パーティー仕様にもなります。
ちなみに上のコーデで着ているトップスは、ピエロ(Pierrot )で3年前に買った「バックギャザー入り Vネックノーカラーブラウス」。ポリエステル・綿混紡で、2,480円でした。洗濯機で洗い、パンパンと叩いて干せばアイロンがけも不要なのに対し、ボトムスのパンツは雨で汚れたり汗をかくたびにクリーニング。なんだかなあ?と理不尽だったのです。
似たような形のパンツが欲しくて、今年の2月にスタイルストア で購入したのがシレーヌマーメイド(sirenemermaid)の「ゼログポンチストレッチパンツ」。ストンと落ちるきれいなシルエットは、繊維の進化によるものです。
sirenemermaid/ゼログポンチストレッチパンツ 13,200円
生地はポリエステル98%、ポリウレタン2%。iBLUESのパンツに比べるとリーズナブルな素材ですが、洗濯機で洗えてすぐ乾き、シワになりにくいのは大きなメリットです。
同じくスタイルストアで買ったrolcaの「フレンチリネンVネックプルオーバー」(スモーキーブルー)とのコーデです。
sirenemermaid/ゼログポンチストレッチパンツ 13,200円
rolca/フレンチリネンVネックプルオーバー 14,960円
一生ものとして使えるこのパンツが気に入った理由は、2月に記事を書きました。
冒頭に載せたエコノミストOnlineの記事に、ユニクロやGUのファーストリテイリング会長・柳井正さんの言葉があったので引用します。
ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「着飾るよりも、自分にとって快適な服、自分が本当に格好よく思える服、そういう服を買われる方が非常に増えてくると思う」と語る。
これからのファッションは他人からどう見られるかじゃなく、自分がどう主役でいたいか、どう快適でいたいか。日々の感性を磨いて身に着けたセンスが勝ちます。コロナがもらたした新生活で、見栄を張って着飾る時代は終わったのではないでしょうか。柳井会長はアパレル業界の未来をズバリ予言していると思いました。