今日は気分を上げたいと思うとき、年齢に屈しないよう、私は流行要素を取り入れた服を選びます。エッジの効いた代表格はZARA。スペイン発のファストファッションですが、意外と長持ちして、グレイヘアにも似合うのです。
ハルメクWEBに寄せた記事には、これまでZARAのネットショップで買ったアイテムを使ったコーデを載せました。
ZARA(ザラ)の商品数は膨大なので、サイトで上から見ていくと途方もなく時間がかかりますが、カテゴリー(例:WOMAN → ベストセラー)から見ると、欲しいアイテムが探しやすいです。
驚いたのはグレイヘアのモデルさんがいること。下のワンピースはComing Soonで、これからの発売のようですが、エクリュカラーが上品だし、お値段のリーズナブルさにも驚いています。
サテン シャツワンピース 5,990円(税込)
黒髪信仰(?)のある日本では、早々とグレイヘアにした人には風当たりが強いようです。下の記事のヤフコメ欄を見ると、似合っているという意見とは別に、「貧乏くさい」「下手すればおばあさんに見えますよ」「あわてて老婆にならなくても・・」と、アンチコメントが並んでいます。
日本って不思議だなと思うのは、「他人にどう見られるか」を気にする方が多いことです。人生50年だった昔に比べたら、100歳まで生きられる現在は、自信をもって堂々と自分らしい余生を送ればいいと思うのですが・・・。
老婆に見られたって、自分が老婆と思ってなきゃいいですよね。後ろ指をさすのは会ったこともないヤフコメ民ぐらいでしょう。
週刊文春WOMAN 2021 秋号では、巻末グラビアが「”白髪ハイライト"でつくる まったく新しいグレイヘア」の特集。ヘアカラー専門の美容師さんが監修しています。
3年前の夏に白髪染めをやめた私も、それからは2カ月に1度の美容室で、「まったく染めないグレイヘアではない、白髪をおしゃれにいかす新しいグレイヘア」をお願いしています。担当してくれる店長もグレイヘアです。
現在の白髪率は50%ぐらいでしょうか。髪の芯まで真っ黒に浸み込んでいた白髪染めを脱染剤で抜くのには、我慢の期間を要しましたが、今はアッシュベージュのおしゃれ染めをかぶせるだけで済んでいます。
頑固なクセ毛をショートカットにしてからは、少し伸びるとツンツン飛び出る毛が目立つので、そろそろカットしに行く時期です。
それでも3年前に比べて格段の差は、髪にコシが出てフサフサしていること。以前だったら、髪をかき上げると地肌が見えていたのに、今は分け目も狭くなりました。
もちろん白髪は根元から毛先まであるし、場所によっては黒髪が多かったりのバラつきがあります。それでもハイライトを入れたことで、全体に柔らかいトーンになりました。
生え際に白髪のブロックが現れた「明らかに白髪染めをしている人」からは卒業。それこそ貧相にならないよう、美容室代と自宅でのヘアケア代をケチらないようにしています。
再販を待ちわびたショートヘア向けヘアアイロンを手に入れてから、手こずっていたスタイリングも楽になりました。寝起きだって、湿度が90%のジメジメした日だって平気。ヘアアイロンで髪のうねりを伸ばすだけで、すぐに外出できるようになったんです。
クレイツイオンエレメア レピ SSIE-G12PRO 10,780円(税込)
加齢によって髪の水分と油分が失われていくのは、老化として自然の摂理。洗いすぎはダメージを増やすので、泡のたたないオールインワンクリームシャンプーで1回洗いするだけにしています。本当は湯シャンでもいいんでしょうが、【KAMIKA】のマリンノートの香りが残る髪は、女として幸せを感じるのです。
配合成分のヘマチンは、もともと髪に含まれている自然成分。ダメージが進んで芯が剥き出しになった毛髪をキューティクルに似た物質で覆い、指通りをサラサラにしてくれます。
真っ赤なZARAのブラウスを堂々と着られるのは、歳を隠そうなんていう魂胆がないから。たるんだボディにならない努力は必要ですが、ダイエットはカムフラージュじゃありません。美と健康のための努力です。
もちろん若く見られるのに越したことはないですが、見ればバレる白髪染めをベタベタ塗って、抜け毛と薄毛に悩むのは絶対にイヤです。
「本当はこんな髪だったのよ」と白髪をカミングアウトしたら、残りの人生はどれだけ肩の力が抜けることか。あとは髪の健康を保っていく努力だけすれば、バスルームの排水溝の掃除も楽になりますよ。