クローゼットの棚に、ずっと使っていないまま断捨離を待つバッグの置き場があります。オークションに出すなり捨てるなりすれば良いものを、決断がつかないのはただ一言、「高かったから」です。洋服と比べてバッグは捨てにくいんですね。
一世を風靡したクロエのパディントンもその一つ。モデルたちがこぞって持っているスナップを見て、確か15万円ぐらいで買ったと思います。でもぶら下がっている南京錠が邪魔だし、両端に付いたファスナーは開け閉めが面倒だし、荷物を入れないうちから重すぎる・・・。2~3回使っただけで流行りの時期は過ぎ、今では持って歩くのが恥ずかしくなりました。
さんざん浪費を重ねたあげく今になって思うのは、どんなに名の通ったブランドでも、流行に乗ったものは買うべきじゃないこと。湯水のように使えるお金があれば別ですが、私にとってこのバッグの価値を計算すると、1回の使用料が5万円。たった数時間の見栄のために、重くて扱いにくいのも我慢しました。
クロエのパディントンよりも数倍は高いですが、それでも買ってよかったのはエルメスのバッグ。下の画像のトリムは軽いし開けやすいし、A4の書類は入るしで、月に何度も出番がやってきます。15年ぐらい使っているので、1回の使用料は300円以下でしょう。見るからにエルメスっぽくないところも気に入っています。
老舗ブランドはやっぱりオーソドックスな品物を買った方が、コストパフォーマンスが良いのだと知りました。流行を追うのは、通販で買うファストファッションだけにしておきます。