週半ばの祝日は、相模湾でヨットのクルージング。夜からは雪の予報が出ているだけあって、北東の風が頬に刺さるほど冷たく感じました。メインセールを上げて走る速度は8ノット。あいにくの曇り空でしたが、大海原と大空のあいだを駆け抜けていくヨットのスピードを充分に堪能しました。
さてここからがファッション編。突然クルージングのお誘いを受けたとき、場違いな服装にならないように、覚書的なものを今回は載せます。
私の場合、ヨットのクルー歴は15年ほどですが、TシャツでOKの夏は別として、秋冬の寒い季節には何を重ね着するかに悩みます。デッキでは北風にあおられ、波しぶきをかぶり、指先は凍える冷たさです。
でもキャビンに入れば暖房が効いていてポカポカ。今回は賄い係として乗ったので、キッチンで調理するのに動きやすい服装であることも考慮に入れなくてはなりません。
山登りと違うのは、防水加工のパンツの足元はデッキシューズを履くこと。水に塗れたヨットの甲板で、滑らない工夫のされた靴です。うっかり滑ると海に落ちる危険があるので、ヒールのある靴、底がツルツルの靴などはおススメできません。
帽子は頭を守るのに必要で、風を受けて飛ばないよう、ハットクリップを付けます。
指先が使えるように、アウトドアスポーツ用カットソーの袖口は、親指を出す穴があいたものを選びました。いちばん上にライフジャケットを着ることを考えて、ダウンベストは薄手のものを着ています。
そしてアウターは、着脱しやすいようにマジックテープが付いた防水ウェア。今回はラルフローレンのマリンウェアを着ました。でも実は、着古していないのを恥じています。
もっと悪天候ならゴアテックスのトップスを着て、とにかく冷たい風と波しぶきに体温が奪われないようにします。
楽しいけれど、命がけのレジャーなのがヨット。ラグジュアリーなスポーツと見られていますが、ボロボロに着古して穴が開いたウェアのほうがカッコいいとされる、年季がモノを言う世界です。歳を取るほど似合うスポーツかもしれません。