4年前に逝去した父の書類を整理していたら、古新聞(新潟日報)の束が出てきました。父は上越市の過疎地に田畑と山林を買って、お米や野菜作りを農家さんに委託していたのですが、まさか新聞広告でも出していたのかな?と中を開いてみました。
家庭欄で見つけたのは、私が書いた連載記事。1997年を振り返れば、私は作詞家業と放送作家業が忙しく、新聞に寄稿したことなど全く忘れておりましたが、上越市大島区で採れる旬の食材について、ユーモアを入れつつエッセイを綴っていたのです。
新潟で採れる食材のネタについては、自分が体験したこと&父から聞いた話の合作です。1997年はバブル崩壊後の日本経済が底辺にあった時期ですが、会社の経営が苦しい時期でありながらも、日本の未来は「食」で取り戻せる!と自信を持っていた父の背中を思い出します。
この記事から27年が過ぎた今、インバウンドで日本の「おいしい」を求めて殺到する旅行客たちを見ていると、未来の農業計画を理解しなかった自分が恥ずかしい…。山林と田畑を合わせ、私は8,000坪近くを相続しましたが、なにせ過疎地ですから固定資産税も無いに等しい金額でしかありません。
父が脳卒中で倒れたあと、農場をどうして放置してしまったのか、今となっては悔やむばかりです。頑丈な木材で建てられた二階建ての古民家は、大雪が積もろうとビクともせず、室内は意外と傷みが少なく、修繕すれば宿泊施設に転用できるかもしれません。
ただし蛇と虫が大嫌いな私は、どうにも近づけなくて、物好きな人が買ってくれないなあ?と願うばかりです。農作物は実り放題だし、1時間もあればミョウガを45リットルのビニール袋にぎっしり採れます。
摘んですぐ天ぷらにするタラや山ウドの芽。真っ赤に熟したトマトを枝からもぎって、かぶりついたときの爽快さ。裏の畑から引き抜いてきた枝豆を茹でる匂い。そんな記憶が脳を刺激するせいか、ファッションブログでありながらも、時どき料理と食材の記事を書いております。
ネットでのお取り寄せ、新鮮食材が生産者から直接届く「産直アウル」 の大ファンなのは、スーパーで買う食材とは段違いだから…! これだと思う野菜を検索して、今は週一回の頻度で注文しています。
近ごろのお気に入りはニンニク。上の記事に載せましたが、送料込で届く大粒のバラにんにくは、どんどん惜しげもなく使いまくり、すぐにリピートしました。なぜか新潟の畑ではニンニクが出来なかったので、執着心(?)があるのです。
これぞ野菜の王様!! 500g 1,400円(税込・送料込)
同時期に注文したのが、根っこから芽まで丸ごと食べられて、ニオイが少ない「スプラウト青空にんにく」。
愛知県産スプラウト青空にんにく30本 + にんにくフライドチップ30g 1,890円(税込・送料込)
簡単な調理にしようと、クッキングホイルに並べ、オリーブオイルを振ってオーブントースターで焼きました。同時期に注文したスナップエンドウも一緒に焼いて、10本ぐらい平気で食べちゃうほどの美味しさ、まろやかさでした。これはリピート決定!!
ちなみにスナップエンドウですが、丸々と太って濃厚な味わいの鹿児島産をネコポスでゲットしました。過剰包装じゃないところがイイです。
【鹿児島産】甘塩スナップエンドウ箱込み1キロ^_^ 1,181円(税込・送料別)
ニンニクとの相性は最高!! でもシンプルに、茹でたてのアツアツをマヨネーズで食べるのは、シアワセ以外の何物でもありません。次回の収穫までは日数がかかるみたいですが、もちろん今から予約しておくつもりです。こんな立派なスナップエンドウは初めてですからね。
もう一種類、下の画像は「葉ニンニク」。これも葉っぱの先まで全部食べられます。短い旬の時期を過ぎたので、次は1年後でしょうか。リンクをキープして、寒い時期にはスタミナ野菜の常連にしたいですね。
“葉ニンニク“で寒い冬を元気に過ごそう 500g from 名水の里 1,580円(税込・送料別)
気に入った食材は、仲良くしている飲食店に持ち込んで調理してもらうこともあります。父が農業にチャレンジしていた頃には無かった野菜たちを頬張りながら、美容と健康のためにも、滋養たっぷりな採れたてを味わう「美食」を堪能しています。