(2020年1月更新)
50代になってもジーンズって似合うの? どんな形を選べばいいの?と悩んでいらっしゃる方。まずは体形を選ばないデニムを入手して、コーデのバリエーションを増やしていきましょう。
おばあちゃんになっても履けて、流行遅れにならないジーンズなら、モンロー・デニムことリーバイス701。小柄な方にはリーバイス501 CROP。どちらもこの記事の最後に載せています。肉感的にならないよう、若い人たちよりクラス感をアップするのが50代の着こなしのコツです。
- 50代からのデニム活用術でのアンケート
- 1時間目:おしゃれなロールアップ方法
- 2時間目:気になる腰回りをカバーする方法
- 3時間目:おしゃれ上級者!デニム・オン・デニム
- 4時間目:ボーイフレンドデニムの履き方
- 50代のジーンズコーデへのアドバイス
- 40代50代におススメのスタイルアップ・デニムは?
- 50代からのデニムにはクラス感を入れる
- デニムパンツのクラス感は裾を折り返して「耳」の縫い方をチェック
- 小柄な方にはクロップド丈のデニムをおすすめ
- 中高年のデニムで絶対に避けたいこと!
- グレイヘアになってもリーバイス
50代からのデニム活用術でのアンケート
NHK「ごごナマ」のピカ子さんコーナー。5月23日は「50代からのデニム活用術」でした。その年代へのアンケートによると、「ジーンズを持っていますか」の質問に対して「持っている」は71%、「持っていない」は29%。「ジーンズファッションに満足していますか」の質問には「満足」が14%、「不満など」が86%。着こなしに悩んでいる人が多いようです。
ごごナマに講師として登場したのは、世界各地のストリートスタイルを発信しているシトウレイさん。モデルとして活躍後、フォトグラファー&ジャーナリストとして活躍している「時の人」です。今回は手持ちのジーンズをアカ抜けて着る方法を伝授してくれました。
1時間目:おしゃれなロールアップ方法
最初の講義はロールアップの極意。クシュクシュ巻きと言うんでしょうか、裾を巻き込みながら織り込んでいく方法です。無造作に巻きこんで、足首がキレイに見える丈で留めます。
50代どころか、60代の私もやってみました。ちなみに履いているのは、ユニクロの「ハイライズスリムフィットジーンズ」。リーズナブルで、みんなが持っていそうなので使用しましたが、体形が外に響きやすい生地です。長く履けるデニムじゃないことだけ、最初にお伝えしておきます。
裾をクシュクシュ巻きにして、ドゥクラッセ(DoCLASSE )の「GOBIカシミヤ・ノースリーブニット」とダークレッドのパンプスを合わせました。
シトウさんによると、トップスは前をウエストインして、ちょっとつまんで出すのがカッコいいのだとか。
これは去年流行した着こなしで、若い人たちは今やっていないと思うのですが、一応トライしてみます。無造作でミニマムな感じに仕上げるため、パンプスもニットと統一し、黒のポインテッドトゥのミュールに替えました。
なおデニムのロールアップについては、幾つかの方法を比較した記事を去年書きました。スキニーデニムでやっていますが、ワイドパンツ以外なら、どのジーンズでも同じだと思います。
2時間目:気になる腰回りをカバーする方法
次の講義はデニムの腰回りテクニック。シャツの一番上のボタンを留め、腰に巻いたら一回だけ結びます。
これはどうかな。身体のたるみが目立つ50代がやると、トップスがモタついてお腹が出た人に見えちゃうんですよね。暑いのでシャツを脱いで腰に巻いただけに見えます。
細見えを目指す私はシャツを巻くのをやめて、今年からはパーカを巻くことにしています。生地に厚みがあるので太いベルトを巻いたような状態になり、ウエストを上手に隠してくれるからです。
シトウ先生はスカーフをベルト代わりに巻くテクニックも教えてくれました。
もっとエレガントにコーデしたい私としては、エルメスのスカーフを使います。トップスもジーンズと同じネイビーにして、スカーフを巻いた腰を目立たせ、パンプスには目をひく差し色を持ってきます。腕にもさりげなく、エルメスのチェーンブレスレットをしてみました。
3時間目:おしゃれ上級者!デニム・オン・デニム
次はデニム・オン・デニムの極意です。シトウ先生はオーバーサイズのダンガリーシャツにデニムのショーパンで登場。なんとキレイな御み足でしょう。
デニム・オン・デニムは大好きな着こなしですが、ショーパンは無理。そしてオーバーサイズのシャツは極細なモデルさん体形には似合っても、50歳を過ぎるとオッサンっぽく見えちゃいます。
なので私はジャストサイズの、それも何度も洗濯して柔らかくなったものを、肌になじませて着るようにしています。
腰が強調されるとデニム・オン・デニムは労働者っぽくなるので、これこそシャツの前裾をイン。若い子たちとは一線を画すべく、アクセサリーはパールのネックレス&ピアスをします。
ウエストには偽クロコのグレイッシュホワイトのベルト(定価 1,650円)。シューズもベージュ系パンプスにしてクラス感を出しました。太いベルトはNGです。
4時間目:ボーイフレンドデニムの履き方
最後は視聴者からの質問コーナーということで、50代の女性からボーイフレンドデニムはどう着ればいいのかの質問がありました。女らしく華奢に見せるのが良いという回答でしたので、実際やってみましょう。
ベルトはとにかく細いもの。ウエストをギュッと絞って留めます。ジーンズのウエストを持ち上げて、無造作に紐で縛ったように見せるのがテクニックです。
トップスがモタつくと男性的になるので、身体の線に沿ったストレッチの入った生地のシャツを着ます。今回はピアスとベルト、シューズをシルバーに。大きく開いたVネックを強調するため、あえてネックレスはしません。
50代のジーンズコーデへのアドバイス
番組を通して見た感想は、50代のコーデにしては若すぎるかな?ってところ。歳を取ってからのデニムは、きちんと感を出してエレガントに着たほうがむしろ若々しく見えます。
私のような年代が着るデニムについて一貫して言えることは、カジュアル路線に走り過ぎないこと。大きすぎるものを着ないこと。
若い人たちみたいに筋肉が締まったボディならいいんですが、老化すると「たるみ」や「やつれ」が目立ってくるので、だらしなく見えるオーバーサイズは避けた方が賢明です。だからと言ってピチピチじゃなく(肉感はみっともないです)、ほどよく身体に馴染むサイズを選びましょう。それが50代のこなれ感だと思います。
40代50代におススメのスタイルアップ・デニムは?
最後に・・・これからジーンズを買いたい方に向けておススメなもの。どんなトップスにも合う1本を持つなら、誰もが認めるLEVI'S(リーバイス)かなと思います。スタンダードとトレンドがセンス良くミックスされて、2019年になり急速に人気が上がっています。
中でもマリリン・モンローが愛用していたモンロー・デニムことLEVI'S 701は、ハイライズでお尻の丸味がキレイに出ることで定番人気の商品です。
私は週の半分をジーンズで過ごすので、10代から数えて買った本数は100本を超えているはず。ローライズ、ハイライズ、ブーツカット、ストレート、スキニー、ワイド、テーパード・・とあらゆるタイプを履いて、最後の1本を選ぶなら「LEVI'S 701」の結論に達しました。LEVI'Sは王道の501も履きましたが、男性の人気が高く、大人女性の体形向けではないと思います。もし履くなら最後に載せた501 CROPがおすすめです。
50代からのデニムにはクラス感を入れる
80歳、90歳になっても履きこなそうと決めて買ったのは、リーバイスが日本のモノづくりをデニムに応用したプレミアムジーンズ、LEVI'S®︎ MADE&CRAFTED®︎(メイド&クラフテッド)の701です。今までの701をグレードアップして今シーズン登場しました。
同じくリーバイスのデニムジャケット(Gジャン)とデニム・オン・デニムしたのが下のコーデ。XSサイズのGジャンをダンガリーシャツのように1枚で着て、パールのネックレスとブルーノマリのミュールで、クラス感をアップしました。
外で撮ってみました。ドゥクラッセ(DoCLASSE )の超軽量ナイロンジャケット「エアリーストレッチ・テーラードジャケット 」とのコーデ。腰高に見えるのがリーバイス701の特徴です。
LEVI'S®MADE&CRAFTED™ 701 セルビッジ MEDIUM STONEWASH
GUの神デニムとLEVI'S701を着用して比較した記事を書きましたので、ご覧ください。
デニムパンツのクラス感は裾を折り返して「耳」の縫い方をチェック
ひと昔前と違って、デニムパンツは裾上げがマストじゃなくなりました。むしろ裾をロールアップして履いた方が垢抜けて、今っぽく見えます。
ただしプチプラデニムにありがちな、カットした生地のまつり方が雑なものは、安物が丸出しになるので、大人にはおススメしません。織機にまでこだわったプレミアムジーンズは、「耳」と呼ばれる部分が美しい仕上がりになっているのです。詳しくは下の記事をご覧ください。
小柄な方にはクロップド丈のデニムをおすすめ
ストレートのデニムであっても、あまりに裾をカットし過ぎると、形が崩れてしまう場合があります。身長が低めの方には、最初から丈を短めに設定してあるクロップド丈のジーンズをおすすめします。
下のコーデで履いているのは、LEVI'S(リーバイス)の501オリジナルをクロップド丈にカスタマイズしたバージョンの「501 CROP」。私は身長162cm、股下74cmですが、裾はカットしていません。スニーカーなどローヒールに合わせる場合でも、ロールアップしなくて大丈夫です。
501 CROPのカラーは15色もありますが、私はいちばん濃い色を選びました。トップスがTシャツでもテーラードジャケットでも着こなせるし、細見えするメリットがあるからです。
リーバイスがファストファッションのデニムと一線を画すのは、ヒップの皮パッチ。間違っても太いベルトで隠さないようにしましょう。今はベルトなしで着るのが流行しています。
中高年のデニムで絶対に避けたいこと!
重力の法則は地球だけではなく、私たちの身体にも及んで、歳をとるほどに垂れさがる部分が増えてきます。頬のたるみ、胸のたるみ、お尻のたるみ、膝のたるみ・・。それらを服でカバーすることはできますが、逆にデニムの場合は、身体の凸凹が生地に型押しされてしまうのです。
だからこそ中高年が避けたいのは、ボディがだらしなく見えるデニム。履き続けてシワやこすれができ、穴があいたダメージがカッコいいと言われるのには年齢制限があります。肌にハリがあるから、服のシワが許される若い人たちです。
いちばんダメなのは、横から見て膝がたるんでいるデニム。貧乏くさく見えちゃいます。こうなったら新しいのが買い時です。私は膝が出たデニムは家で履く普段着にして、よそいきとして同じ形・同じサイズの品を傷まないようにキープしています。
昔と違い近ごろのデニムは、最初からユーズド感を出した作り。年季が入ったように育てていく必要はないのです。荒い履き方をせず、他のパンツやスカートと同様に、繊細なメンテをしてくださいね。
グレイヘアになってもリーバイス
2021年からハルメクWEBに月2回、ファッション記事を書くようになりました。現在はグレイヘアになった私が愛用しているデニムは2本。いろいろ買い漁った結果、やっぱりジーンズの原点であるLEVI'S(リーバイス)が残りました。何を持っているかは下の記事をご覧ください。
デニムパンツに合うシンプルな白Tシャツについても、選び方を書いています。